vol. 422

2017.12.07

未経験でも“手に職”のチャンスあり! 長く働きたい女性が知っておくべきWEB業界の基礎知識

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『女の転職@type』が行なったアンケートによると、約80%の女性が「長く働きたい」と思っている一方で、本当に長く働けるのか不安を感じている。そんな女性たちの不安を取り除く一つの方法は、“長く働けるスキル”を身に付けることだろう。

そこで2017年11月21日(火)、イベント『「女性の働き方」の未来~ゼロから始めるWEBデザイン体験&先輩デザイナー・エンジニアの声から知る[IT・WEB業界]』をテクノロジー人材育成スクール『TECH::CAMP(テックキャンプ)』と『女の転職@type』『typeメンバーズパーク』で共同開催。IT・WEB業界は、近年注目を集め、求人数も増えている業界だ。当日は仕事終わりの女性40名が同校の渋谷校に集まった。

Web業界

『Facebook』のエンジニアの平均年収はおよそ1700万円

イベントはTECH::CAMPを運営する株式会社div代表取締役の真子就有さんの講演からスタート。『Facebook』創業者のマーク・ザッガーバークに憧れ、未経験からプログラミングを学び、大学4年生の時に起業した真子さんは、「エンジニアの数は少ないから、スキルを示せれば仕事はどんどん取っていける」と話す。

「最初はとにかくいろいろな人に声を掛けて、基本的なものなら何でもやるスタンスでした。発注する人は技術のことが分からないことも多い。だから言われた通りやるのではなくて、リーダーシップを取って提案しながら進めていく姿勢が評価されましたね。もちろん技術は必要ですが、『絶対にやれる』という根拠のない自信も仕事を発注してもらえた要因だと思います。経験がないのにアプリ開発の案件を受注したこともありますよ」

IT業界は「SI業界」と「WEB業界」の大きく2つに分かれる。銀行などの大規模なシステムを受託開発するのがSI業界で、『LINE』や『Instagram』などのインターネットサービスを開発しているのがWEB業界だ。開発するシステムだけでなく、お金の部分にも違いがある。

Web業界

「SI業界は『こういうシステムがほしい』という顧客の希望に対して『エンジニアの人数×1人当たりの金額』でトータルの受注金額が決まります。どんなにいいコードを書いても、最初に一人当たりの金額は決まっている。一方のWEB業界は、言われた通りのことをやって納品するのではなく、ユーザーのニーズを汲み取ってサービスを作っていきます。その分、一人当たりのエンジニアが生み出す価値は大きい。その分収入も上がるから、例えば『Facebook』のエンジニアの平均年収はおよそ1700万円です」

自主学習でスキルを身に付ければ、未経験でも転職のチャンスあり!

「これからは全ての産業がテクノロジーを使わざるを得ない」と話す真子さん。すでにスマートフォンが手放せない存在になっていることを考えると、WEB業界で活躍できるスキルを身に付けられれば転職市場での価値は上がりそうだ。「スキルを身につければ未来が明るくなるわけではなくて、自分の人生をどうやって意思決定するのかが大事」と前置きした上で、「自分なりに勉強してスキルを身に付けられれば未経験でも選択肢は広がる」と真子さんは話す。

「今は無料のオンラインサービスがたくさんあるので、まずは自宅でやってみましょう。学習時間は最低600時間。 1日4時間で半年間がちょうど良いペースです。やる気の有無ではなくて、スクールに通うとか、仕事をもらっちゃうとか、やらざるを得ない状況に飛び込む勇気があれば、技術はいくらでも付いてきます。独学だと1人で悩んで時間が掛かるので、先生がいた方が効率的に早く学べますね」

「転職の際は『勉強しました』だけでなく『何ができるのか』に比重を置いて」と真子さんは続ける。

「オススメはサイトを作ること。オリジナリティーがあるとよりいいですね。『なぜこういうサイトにしたのか』というストーリーがあると、採用側も『この人はサービスを作るときにこういう風に考えるんだな』とイメージがしやすいんです」

未経験転職の場合、最初の年収はどうしても下がることが多い。だが技術職の場合、経験を積んでスキルを身に付けていけば、その後の年収の上がり幅は大きい。「最初の年収にとらわれないのも未経験転職を成功させるポイント」と真子さん。実績があれば、フリーランスとして場所や時間を選ばずに働くことも可能だ。

「朝から晩までプログラミングをやっている人に休日に何をしているのかを聞くと、『プログラミング』っていうんですよ。なぜならば楽しいから。テクノロジーは日々進化するから、常にレベルアップしている感覚もあります。そんな感覚で働ける仕事は珍しいし、そういう働き方ができる人が一人でも増えれば、世の中が良くなっていくと思っています」

Web業界

現役デザイナー・エンジニアが語る「IT・WEB業界で働く女性のリアル」

続いてデザイナーとエンジニアの女性4名によるトークセッションを実施。IT・WEB業界に興味を持つ未経験の女性が気になる質問に答えた。

Web業界
左から
EBA株式会社 
WEBデザイナー・村田さん

8年間海外で紙のデザイン業務に従事。激務だったこともあり、30歳を節目に日本で落ち着いて仕事をしようと現職に転職。顧客先で仕事をしている

株式会社テキカデザインプロダクツ 
WEBデザイナー・西村さん

前職は別業界の営業職。もともと興味があったWEBデザイナーを目指して職業訓練校に通ったのち、未経験で同社に入社。実務経験は3カ月ほど

株式会社遠藤システム 
エンジニア・高野さん

語学系の専門学校から、未経験で同社に新卒入社。リーダーのもとでプロジェクトに取り組みながら、日々勉強中

株式会社Fablic 
エンジニア・片山さん

情報系の大学から新卒でネット系のWEB企業にエンジニアとして入社。その後、学生時代のインターンでもあった同社に転職。フリマアプリ『フリル』の開発に携わる

質問1:この仕事の醍醐味は?

エンジニア・片山さん:ダイレクトにユーザーの反応が返ってくるところですね。商品が値下げされた時に通知する機能を作った際に、アンケートを取ったらたくさんの人が喜んでくれて。そういう瞬間が好きです。あとは会社のみんなが楽しく仕事するための縁の下の力持ちなところも好きですね。仕事をしやすくなるように機能追加をして、たいしたことしてないのに神扱いされることもあります(笑)

WEBデザイナー・村田さん:私はデザイナーなので、時にはプログラマーさんの話している内容が理解できなくて喧嘩をすることも。でも完成した時には「よかったね」って一緒に肩を撫で下ろす。チームで一緒に作り上げるからこそですね。

エンジニア・高野さん:リリースした時の達成感は一番の醍醐味ですよね。

質問2:この仕事に向いている人、向いていない人は?

エンジニア・片山さん:何かを作ることが仕事の大半なので、それが楽しめる人は向いていると思います。向いてないのは、考えたり調べたりすることに抵抗がある人。同僚が教えてくれることもあるけど、自分でどうにかしないといけないことも多いんです。積極的に学べる姿勢があると、伸びるのは早いと思います。

WEBデザイナー・西村さん:
新しい技術や情報がどんどん入ってくるから、学んでいくことに抵抗がないのは大事だと思います。周りの人も本やネットで調べて学んでいますね。あとはゴールを設定したデザインができることも大切です。入社前は感性でデザインすることが多かったけど、実務で先輩に言われるのは「クライアントのやりたいことを形にしろ」っていうこと。感性ではなく、相手が何を求めているのかを理解してデザインに落とし込むことが求められます。

●質問3:結婚、出産後も続けられる?

WEBデザイナー・村田さん:30歳の節目に転職しようと思ったのは、まさに将来の結婚や出産というのが大きな動機だったんです。今は外部のフリーランスの人に仕事を依頼することも多くて、家で仕事をするっていう選択肢もある。今のうちに知り合いを増やしておけば、ライフステージが変わっても続けられる仕事だと思っています。

エンジニア・高野さん:前の現場には出産を経て職場復帰した女性がいました。1回手に職をつければ仕事に復帰できることを実感しましたね。

Web業界

●質問4:これからWEB業界を目指す人へのアドバイスは?

エンジニア・片山さん:私は情報系学部の出身ですが、未経験の人に長くプログラミングを教えています。継続的に勉強してエンジニアになった人もたくさんいますよ。子供ができてから始めた人もいるので、「やってみたい」と思った時にまずはやってみてください。面白いと思えて続けられれば、道は開けると思います。

エンジニア・高野さん:私は何も知らない状態で開発プロジェクトに入ったので、飛び交うIT用語が分からなくて会議の議事録を取るのも大変でした。最初は苦労することもあると思うんですけど、その分やりがいはすごくあるので、最初の一歩を踏み出してほしいです。

WEBデザイナー・西村さん:会社を辞めて職業訓練校に通う時は怖かったけど、そのおかげで今前向きに働けています。だからぜひ勇気を出してほしいです。

WEBデザイナー・村田さん:WEBのことは分からない中で始めたけど、周りの人がサポートしてくれるし、他にも未経験の人はたくさんいます。「転職したい」って思っている時がチャンスですよ。

未経験者向けWEBデザイン体験

トークセッション後は、WEBデザイン体験会を開催。TECH::CAMPの講師陣が、未経験者でも分かりやすいようにフォローに入りながら進めていった。全員真剣に取り組んでいて、終了後には「新しいスキルを知れて楽しかった」「WEBデザインはセンスが大事だと思っていたが、きちんとロジックもあると分かって良かった」と、大満足の声が寄せられた。

Web業界

今後も女の転職@typeでは各種テーマでのイベントを開催予定。詳細はWoman type でもお知らせするので、お見逃しなく!

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