vol. 401

2017.11.14

「遊びの恋じゃない。本気のパートナー探し」にマッチングアプリは役立つ? アラサー編集者がアプリ開発者3人にしつこく聞いてみた!

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20代前半の若い世代を中心に、「マッチングアプリ」が流行っているらしい。会社や大学の後輩から話を聞いたことがあるアラサー女性も多いだろう。「私も使ってみようかな」と興味をくすぐられる一方で、何となく近寄りがたいイメージもあるかもしれない。

そこで、人気マッチングアプリ開発者3名に集まってもらい、座談会を実施!

果たして、仕事で忙しいアラサー世代の女性にとって、マッチングアプリは婚活における“救世主”となるのか。気になるあれこれをしつこく聞いてみた。

マッチングアプリ
【左】株式会社プレイモーション 
デザイナー
関愛奈さん

2015年中途入社。メディア運用や『Ameba Ownd』のデザイナーを経て、株式会社プレイモーションにてマッチングアプリ『CROSS ME』の立ち上げから運用を担当

【中央】株式会社マッチングエージェント 
タップル誕生プロデューサー
永友絢子さん

2016年、株式会社サイバーエージェントに新卒入社。同年4月より株式会社マッチングエージェントに出向。マッチングアプリ『タップル誕生』のプランナーに従事し、ブラウザ版立ち上げを経験。17年9月からは『タップル誕生』の新機能開発室プロデューサーに

【右】株式会社トルテ 
代表取締役社長
飯島徹子さん

2014年、サイバーエージェントに新卒入社。スマートフォン向けレシピゲーム『mogg』のプロデューサーを経て事業責任者に就く。16年に自らマッチングアプリの事業案を提案し、トルテを設立。17年8月、女性からはじまる恋アプリ『Torte(トルテ)』をリリース

3人が作っているのはどんなアプリ?

まずは、今回ご登場いただく3人が企画・開発に携わっているマッチングアプリの特徴をご紹介しよう。

【1】趣味でつながる恋活アプリ『タップル誕生』

タップル誕生
累計マッチング数国内No.1のアプリ。自分の趣味から相手を探せることが特徴。相性が合いそうかどうかをフリック式で直感的に判断できる。ユーザーは20代が多く、20代前半がおよそ半分を占める。

 

【2】すれ違いを恋のきっかけに『CROSS ME』

CROSS ME
同じとき、同じ場所にいたという偶然を恋のきっかけにするアプリ。すれ違った人の中から相手を探せることが特徴。「すれ違った人」という受け身の姿勢で異性と知り合うきっかけができる。ユーザーは20代がメインだが、30代以上のユーザーも。

 

【3】女性からはじまる恋アプリ『Torte(トルテ)』

TORTE
女性が主体で「恋愛を始めるかどうか」を決められることが特徴。男性の印象を書く機能があり、他の女性の意見を取り入れつつ判断することもできる。女性は25〜30歳前後が、男性はその2〜3歳上のユーザーが多い。

 

疑問①:マッチングアプリって、危なくないの?

−−マッチングアプリって、なんとなく出会い系みたいで、「危ない」イメージがあったりするんですが……。実際のところはどうなんでしょうか?

タップル誕生

『タップル誕生』永友絢子さん(以下、永友):私は、入社する前からマッチングアプリをユーザーとして使っていて、これまで複数人の方にお会いしました。でも、怖い思いをしたことは一度もないですよ。マッチングサービスを使っている友達からも、「危険な目にあった」っていうのは聞いたことがないです。

『Torte』飯島徹子さん(以下、飯島):
正直、私は怖いという感覚がありました。サイバーエージェントに入社した時にちょうどタップルができたのですが、「え、こんな事業をやっていて大丈夫かな……?」と感じてしまったくらいで(笑)。でも、タップルを運営するマッチングエージェントの代表と知り合って話していくうちに、「インターネットを通して出会いを提供する」ということを本気で挑戦していると感じ、がらっと印象が変わりました。調べてみると、「出会い系」と「マッチングアプリ」は全く違うものなんですよ。

――というと?

トルテ
飯島:出会い系は従量課金制で、メッセージを送信した量に応じて請求金額が変化するという仕組み。でもマッチングアプリは月額制で、「1カ月の間にいくらでも連絡を取ってください」というモデル。あくまでも「2人の交流を深める」のが目的で、サービスの思想が全然違います。

『CROSS ME』関愛奈さん(以下、関):免許証などの公的書類での年齢確認や、24時間365日体制での監視など、安全に使ってもらうための取り組みはどのアプリも力を入れていますよ。

――24時間監視してるんですか!?

CROSS ME
関:はい。もしも危険なやりとりをする方がいれば、退会を促すこともあります。

飯島:マッチングアプリは、『mixi』のコミュニティーのオフ会に近い感覚なんですよね。でもそれに、異性や恋愛が絡んだ瞬間、出会い系のイメージになってしまう。何らかの理由によって繋がった人たちがリアルの場で会うというだけの話なので、特別視することではないのかなと思ってます。結婚相談所をもっとライトにして、アプリで活動できるようにした感じですね。

疑問②:どんな人が、どんな目的で使ってるの?

永友:『タップル誕生』はユーザー数が250万人を突破して国内最大規模になったんですが、この1年でユーザー層が変わったなって感覚があって。ユーザーさんからも言われるんですけど、かっこいい人とかわいい人が使ってくれることが増えたんです(笑)。

――え!? それはなぜですか?

永友:それだけ浸透したってことなんだと思いますが、ゲームとか、他のアプリをダウンロードするついでに落として、それで使い始めたっていう人が多いですね。

−− 失礼ですが、あんまりかっこいい人が使ってるイメージがなくて、そこも気になってました(笑)

マッチングアプリ
永友:イケメンユーザーも多いですよ! 私が一度ユーザーヒアリングの一環でお会いした人の中には芸能界を志望してる人もいて、会った瞬間「うわ、めっちゃかっこいい!」ってテンション上がりました。「こんな人とデートすること、一生ないぞ」って思いながら、すごく楽しい時を過ごしましたよ(笑)。

関:サービスづくりに携わってみて、「こんなに普通の人が使っているんだな」って意外な気持ちでした。私はいま30代なのですが、あまりオープンに話に上がっていないだけで、実は同年代でも多くの人が使っていますね。

−−ちなみに、アラサー世代は「遊びの恋」っていうより、生涯より添えるような、確かなパートナーを見つけたいという女性が多数派だと思います。一般的には、どんな目的でマッチングアプリを使っている人が多いんですか?

飯島:『Torte』は生涯のパートナーを探せる場所にしたいと思って運営しているので、相手をしっかり見極めたいと思って使っている方が多い印象です。まだリリースして2カ月なので良縁報告はいただいてないですが、実際に会ったというユーザーにお話を聞いたら、初対面のお茶の段階で「どういう将来を望んでいるのか」という話をお互いにしたそうです。

マッチングアプリ
永友:タップルも“遊び”とか“ヤリたい目的”の場には絶対にしたくなくて、「健全な恋愛」を軸においています。カジュアルに会ってご飯を食べたりして、じゃあ次は一緒に街を散歩するとか、健全なデートに繋がる世界観をつくりたいですね。自分自身で使ってみてもそういうデートが多いです。「21時に解散、バイバーイ!」みたいな(笑)。

関:真剣な恋愛を目指しているのはタップルと同じですが、タップルが「趣味を通じて出会う」のに対して、『CROSS ME』は「すれ違いで出会う」。何度かすれ違っている2人がたまたま新宿にいて、「今日は何してるんですか?」ってメッセージをきっかけに、買い物や映画に行く。「今近くにいて、話し相手がほしいのでお茶しませんか?」みたいに、場所にフォーカスしているから、よりライトに会いやすい。「偶然会っちゃったから」っていう感じで、“運命感”を言い訳にしやすいところもあります(笑)。

――うわあ、運命感ってすごい大事ですよね。合コンみたいにもともとセッティングされた場所で出会うのはいやだっていう人もいますしね。

永友:電車でかっこいい人を見かけたら、絶対に『CROSS ME』を開いて「いないかなあ」って探しちゃいます。

−—リアルで見てキュンとしてアプリを開いて出会えたら、もう最高ですね(笑)。実際にお付き合いや結婚につながった人で、印象に残っている事例はありますか?

マッチングアプリ


関:
真剣にお付き合いをして同棲まで発展した方もいますし、一度『CROSS ME』を通じてお付き合いを始めた方にお会いしましたが、すごくおしゃれで素敵なカップルでした。

飯島:
開発期間中にチームの人がマッチングアプリを使って結婚しちゃったんですよ(笑)。リアルと変わらない恋愛をしていますよ!

永友:私は鹿児島県出身なんですけど、鹿児島県の中でもさらに地方にいる仲良しの友達に、最近タップルで彼氏ができたんですよ! もう1人の熊本にいる友達にも彼氏ができたみたいで、地方でもマッチングアプリを通じてカップルが誕生してるっていうのはすごくうれしい報告でした。

疑問③:マッチングアプリと従来の出会いの違いって?

−−アラサー世代に馴染みがある出会い方といえば、職場や学校、趣味活動などを通じて自然に出会うか、合コンや友達の紹介ですよね。マッチングアプリでの出会いにはどのような違いがあるのでしょうか? 良い点、悪い点を教えてください。

関:良い点は自分のペースで動けることですね。「恋愛するぞ!」って決めて動き始めたとしても、波があると思うんですよ。そこをコントロールしながら使えるのが便利。乗り気じゃないときでもアプローチはくるので、承認欲求が満たされるのもうれしい(笑)。女性は無料で使えますから、マイペースに使ってもらえたら。

マッチングアプリ

飯島:「たくさん会いたい」にも「ちょっとずつ会いたい」にも、どっちも対応できますよね。会うまでどういう人か分からないというのが悪い点としてよく言われますが、そんなに致命的ではないかなと。会ってみてからでないとその人のことが分からないのは、合コンでも一緒ですしね。

−−最初に会う時の注意点はありますか?

飯島:普通のデートと同じですよ。初めて会う人にドライブデートに誘われても行かないじゃないですか。「マッチングサービスだから」って特別視するような注意点はないです。

永友:変な人や怪しい人っていうのは、メッセージの段階で絶対に分かります。でもタップルも他のマッチングサービスも、そういう変な人に会うことの方が少ないです。

飯島:合わない人や変な人の見極めが早い段階でできるのも良さです。普通に出会った人よりも切りやすいですし(笑)。あとはコスパですね。使い始めて1週間くらいの出会いの数が、数ヵ月分の合コンでの出会いの数と同じくらいだと思うんですよ。出会える人数が全然違うので、その分お金も浮く。さらに言えば、パーティーとか合コンって、会える人が自分のコミュニティーの延長になりがちじゃないですか。でもマッチングアプリだと、普段出会う機会のない人にも会えます。

−−人数集めてスケジュール調整して……って手間がかかる割に、合コンって不毛感強いんですよね~。そういう意味で、自分のペースで出会いをつくっていけるのは忙しい働く女性にはうれしいポイントだと思います。ただ、「必死で婚活してる」って周囲の人には思われたくないんですが(笑)

マッチングアプリ

永友:これまでのマッチングアプリは婚活寄りの見せ方をしていたので、そういう風潮になったのかなと思ってます。日本って、「婚活は重い」ってイメージがあるじゃないですか。ステータスで相手を選んだりとか。でも本来、好きになった人の年収なんて関係なくて、顔はタイプじゃないけど、優しくもないけど、なんか好きっていうのが自然だと思うんです。マッチングアプリも同じで、気になり始めてデートしてるうちに付き合うっていう、自然な恋愛が育める。「必死に探す」っていうものではないです。

飯島:でも、何かの目的に向かって努力してるのって、全然悪いことじゃないですよね。最近Twitterで自分の婚活状況を報告する“婚活アカウント”が流行っているのですが、婚活アカウント同士で応援し合って、仲良くなって、20人くらいのオフ会が開かれていたりする。そんな風に頑張る女性同士で繋がれたら、周囲の目は気にならなくなるのではないでしょうか。

疑問④:いい人と出会うためにどうやって使ったらいいの?

−−遊びじゃなくて、真剣に、生涯のパートナーとして付き合える人を見つけたい。そういう女性が、自分にとって“いい人”と出会うための効果的な使い方はありますか?

永友:プロフィールを充実させること。これは絶対です! 具体的には、自分が好きなことを絶対に書いた方がいい。私はカメラが好きって書いてるんですけど、「僕もカメラ好きなんですけど、何使ってますか?」みたいなところから「始めたばっかりなんで教えてください」「じゃあ紫陽花撮りに行きましょう!」っていう感じで、会うハードルがグッと下がるんですよ。相手も最初のメッセージを送りやすいし、メッセージのやりとりも続きやすい。

マッチングアプリ
関:『CROSS ME』なら、よく行くお店や行ってみたいところを登録しておくことをオススメします。「このお店僕も気になってました」って話題につながりますよ。

飯島:攻略法はアプリの特徴ごとに少しずつ違いますね。ただ、プロフィールをしっかり書くというのは共通のポイントです。もちろん、嘘は書かない方がその後のためですよ。

――プロフィール写真ってどうすればいいんですか?

マッチングアプリ
飯島:顔だけじゃなく、全身の写真もあるとイメージしやすいです。会う前後でギャップをなくすことが大事で、盛り過ぎないこと! 『SNOW』はやめた方がいいですね(笑)。

永友:まずはいろいろなアプリを使ってみることがファーストステップですね。マッチングアプリはたくさんあるけど、それぞれ個性が違うんですよ。結婚前提でお付き合いをすることを推奨しているサービスもあれば、ライトに会ってみること勧めてるサービスもある。「自分と合う人がいるか」っていう視点で、とりあえず使ってみて、最終的にしっくりきたものを残していくのが良いと思います。

−−なるほど。皆さんは今後、マッチングアプリをどう進化させていく予定なんですか?

マッチングアプリ
永友:「純粋にこの人が好きで、楽しい」っていう世界観をつくりたいし、そういう出会いが増やせたらと思っています。今は共通の趣味をきっかけに出会う人がメインですが、「今までカメラに興味なかったけど、この人が教えてくれるなら」っていうところから、気づいたらカメラもその人も好きになってた、みたいな出会い方も増やしていきたい。

飯島:「頑張りたい女性を応援する」のが一番のテーマ。日本はまだまだ「女性が前に出るなんて」という感覚がある。でも現実世界は全然そうじゃない。だからもっと意欲的に、自分の意思を持って判断して、選びたいという女性を応援できるサービスにしたいと思っています。男性との出会いはもちろん、女性同士が仲間を捜して繋がれるような動きもつくっていきたいですね。

関:すれ違った時にドキドキするような演出や機能を強化していきたいと思っています。それによって出会いをもっと身近に感じてもらえるユーザーさんが増えて、「『CROSS ME』で昨日こんな人と出会った」っていう話題が日常の会話に出るような雰囲気をつくっていきたいですね。

取材・文/天野夏海 撮影/赤松洋太

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