vol. 383

2017.10.23

「33歳独身で、郊外に新築マンションを買った」女の末路【連載:高山一恵さん】

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高山一恵
~お金との付き合い方で人生は激変する~
「○○な女」の末路

どう稼ぐ? どう使う? どう貯める?……お金にまつわる選択で、今後の女性の人生がどう変わるのか、女性に人気のFP高山一恵さんに教えてもらいます。生涯お金に困らない人生を歩んでいくために、想定される未来を知り、今からできるリスク回避を!

ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など多数

30代になったけれど、これといった出会いもない。「この先もずっと独身かもしれない……」と思うと、マンションでも買っておこうと思う女性は多いのではないでしょうか。確かに、一生独身だった場合に住む家が確保されているのは、精神的な安心につながります。ただし、女性のお一人さまがマンションを買う場合、いくつもの罠が潜んでいるのぞご存知でしょうか……!?

その後のライフプランに影響大!
予想外に家族ができて、うれしいやら、悲しいやら?

新築マンション
33歳というと、仕事、結婚、出産、いろいろなことに悩む時期です。私のところにもマンションの購入相談にくる30代のシングル女性は少なくないですが、安易に家を買ってしまうとその後のライフプランに大きな影響が出ます。

例えば……
偶然かもしれませんが、なぜか、「家を買ったとたんに彼氏ができる」という現象が起こる人が多いのです(笑)。彼氏ができたこと自体は喜ばしいのですが、すると、「もっと広い家を買っておけば良かった!」、「早まって家を買わなければよかった」などというお悩みを抱えてしまうケースも少なくありません。

ですから、お一人さまのうちに家を買う場合には、いくつか気をつけなければならない注意ポイントがあります。

新築マンションは「プレミアム価格」にご用心!

一般的に女性がマンションを購入する場合、新築マンションを買いたいという人が多いようです。確かに、素敵なモデルルームや広告に掲載されているおしゃれな外観や間取りを見ると、新築に憧れを持ってしまうのも頷けます。ただし、住宅関連のサイトを見てもらうと分かるのですが、中古マンションと新築マンションでは、同じエリアにあり、条件もほぼ同じでも、価格が全く違います。

新築マンション

都内のワンルームマンションの場合、新築だと2500万円~3000万円程度。港区のブランドエリアになると、4000万円を超える物件も珍しくありません。一方、中古は数百万円程度~2300万円程度の物件が中心です。

このような価格差が生じるのは、新築物件にはいわゆる「新築プレミアム価格」がのっているから。新築プレミアム価格とは、売り出すときに広告宣伝費や不動産業者、建築業者の利益を上乗せした価格のこと。皆さんのご自宅にも新築物件の広告が入ってくると思いますが、あの広告には結構なコストがかかっています。通常、新築物件は物件価格の2割~3割がプレミアム価格としてのっていると言われています。例えば、3000万円の物件であれば、600万円程度がプレミアム価格としてのっているということ。極端な話し、新築物件を購入して次の日には、2400万円に値下がりするというイメージです。ちょっと驚きですよね。

ですから、急なライフプランの変更で売却したいと思っても、住宅ローンの売却価格よりも住宅ローンの残債金額の方が多く、家はないのにローンが残る……という最悪な事態に陥ってしまう傾向があります。

家を買うときには、「貸せる」か「売却できる」物件を買おう

新築マンション
上記のように、女性のライフプランはいつ変化が起こるか分かりません。私のお客さまで30代前半のシングル女性の方がいましたが、その方も先ほどの例にもれず、マンションを購入したとたんに彼氏ができ、彼の転勤のタイミングで結婚することになりました。そこで、彼女が住んでいたマンションを人に貸して彼の転勤先についていこうとしたところ、駅から遠く人気エリアから外れていたため、借り手がなかなかつきませんでした。結局、結婚して彼と一緒に住みながら自分のマンションのローンを払うことになってしまった彼女……。せっかく結婚したのに、ローンの負担があり新婚生活を謳歌できないとのことでした。

つまり、家を買うときには、「人に貸せるか」「人に売れるか」の視点を持って選ぶことが大切です。もう少し言うと、人に貸せる場合でも、毎月のローンの返済金額を上回る金額で貸せるか、売却する場合でも、ローンの残債金額を上回る金額で売却できるかどうかで家が資産になるか、お荷物になるかが決まります。ですから、家を買うときには、賃貸需要があるようなエリアで資産価値が高い物件を選ぶことが大切なのです。しっかり情報を調べ、ときにはプロに相談しながら決められるといいですね。

お一人さまの老後は、老人ホームに入る可能性大

もし、独身のままでも女性は長生きなので、最後は、介護付きの老人ホームに入る可能性も高いといえます。

介護付きの老人ホームに入るとなると、それこそ、毎月20万円~30万円程度の費用がかかるので、年金だけでは足りず、住まいを人に貸して家賃収入を得るか、売却してまとまった金額を得るかをしないと現実問題、入居は難しいといえるでしょう。

シングル女性が家を買う場合には、感情に任せて買うのではなく、今後のライフプランに柔軟に対応できるかどうかを念頭に置いて購入することが大切といえますね。

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『FP Cafe』

『FP Cafe』は、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかるFPと女性をつなぐマッチングサイト。たくさんの女性FPが登録しているからこそ、自分にぴったりなFPを探すことができます。また、『FP Cafe』内のサービスは完全無料・匿名で利用可能。女性の人生の変化や転機に強い、「ハッピーマネープラン」をサポートしています

連載『「○○な女」の末路』の過去記事一覧はこちら

>> http://woman.type.jp/wt/feature/category/oowomanをクリック

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