vol. 368

2017.09.27

「貯金ほぼなし。リッチ男子と結婚して専業主婦になりたい」アラサー女の末路【連載:高山一恵さん】

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高山一恵
~お金との付き合い方で人生は激変する~
「○○な女」の末路

どう稼ぐ? どう使う? どう貯める?……お金にまつわる選択で、今後の女性の人生がどう変わるのか、女性に人気のFP高山一恵さんに教えてもらいます。生涯お金に困らない人生を歩んでいくために、想定される未来を知り、今からできるリスク回避を!

ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など多数

マネー相談にいらっしゃる20代の独身女性とお話していると、意外にも「専業主婦になりたい」という人が多いことに驚きます。特に、計画的に貯蓄をしてこなかった方だと、「誰かに頼りたい」という気持ちが強くなるのかもしれません。

ハイスペック男子に選ばれる女とは……?

専業主婦
ただし、男性のお給料も伸び悩んでいる今の時代、専業主婦生活を謳歌するためには年収1000万円以上のリッチ男子と結婚する必要があります。とはいえ、年収1000万円以上の男性は、全体のわずか数%しかいないのが現実。そして、恋愛結婚では同じ出身校同士のカップルや職場結婚などのパターンが多いことを考えると、そういった男性が選ぶ妻も、同じくハイスペックであることがほとんどです。

つまり、「収入もキャリアもいまいち……」という女性がハイスペックな男性を夫にしたいと思ったら、お金を掛けてでも内面、外見を磨いて“選ばれる女性”になる必要があるのです。「いつかは素敵な王子さまが現れる」なんて待っているだけでは、いつまでたっても結婚することさえできません。

「専業主婦なら育児も家事も一人でやって当然」と主張する男たち

一方、これまで多くの相談者の方からお話を聞いてきて感じるのは、自分が一家の大黒柱として稼いでいる男性ほど、「専業主婦の妻には、家事や育児はきちんとしてもらいたい」という希望が強いということ。お金があれば家事や育児をアウトソースすることはできますが、それを「良し」と思わない価値観の男性もまだまだ多いのです。ただ、妻としては専業主婦であっても「夫にも家事・育児に参加してほしい」という気持ちもあって当然……。価値観の違いから、夫婦関係に軋轢が生まれることも少なくありません。

また、夫主導で生活が成り立っているため、「自分の都合よりも夫優先の生活を送らなくてはならないと感じる」とおっしゃる専業主婦の方はよくいらっしゃいます。旅行に行くにも、外食に行くにも、常に“夫の顔色を見ながら”ということになりますから、金銭的にゆとりがあっても、精神的には不自由だと感じる人もいます。

玉の輿でもお金に対する不安はずっとつきまとう

玉の輿に一度は憧れたことがある女性はきっとたくさんいるはず。一見すると理想的な結婚のようにも見えますが、実際に玉の輿婚をして“仕事を辞めてしまった”女性たちのお金に対する「不安」は実はその後も消えません。

というのも、今の時代、大企業でも倒産する時代です。夫がこの先何十年も高収入でいられる保証はありませんし、病気やケガで明日にでも働けなくなってしまう可能性もあります。家庭の経済面を夫にだけが支えている状況は、非常にリスクが大きいのです。

また、「もし夫と不仲になってしまっても経済的な理由で離婚を選択できない」というのも専業主婦の女性たちがよく口にするフレーズです。つまり、生きる上でとても大切な「お金」の面で他者に依存するということは、自分の意志で人生を生きられてなくなってしまう可能性を孕んでいるのです。

配偶者控除の見直し、女性活躍の推進……
社会は専業主婦を減らす方向に動いている

専業主婦
さらに、円満な結婚生活が続いたとしても、少子高齢化が加速し、人口が減少する中では、社会全体の流れとして、女性の労働を促す傾向にあり、配偶者控除の見直しや第3号被保険廃止の議論など、専業主婦の優遇制度の見直しが本格的に行われようとしています。ひと昔前に比べると、国も会社も労働人口の減少や高齢化によって余力を無くしており、国民一人一人に「自立」を求めるようになっています。

このようなことを考えると、「結婚すればOK」と思わず、独身時代から無理のない範囲で貯金はしておくべきでしょう。“貯蓄をする習慣”というものはすぐには身につきませんから、20代のうちから自分にあったお金の貯め方、増やし方を経験の中から学んでいくと良いと思います。

私がオススメしたいのは、「先取り貯蓄」です。収入が増えてもあればあるだけ贅沢してお金を使ってしまうのが人間というもの。毎月の貯蓄額を決めておき、お給料が振り込まれたら必ず先に貯蓄にまわしてください。

仕事を安易に捨てないで。趣味を仕事にするような働き方もある

また、“好景気を知らない”今の20代男性は、お金に対してシビアな感覚を持っている人が多いものです。「夫のお金で豪遊したい」と思っている女性か、「堅実に貯金ができる」女性の方か、これからの時代に結婚相手として選ぶとしたら、圧倒的に後者でしょう。

どんな生き方を選択するかは個人の価値観次第ですが、せっかくなら後悔しない生き方を選んでいきたいものですよね。今、ハードに働いていて「このままでは無理だ」と思っているなら、転職するのもありですし、趣味を仕事にするような働き方だってあります。一度専業主婦になると、今の日本では再就職が難しくなるという現状もあります。結婚しても、出産しても、何となくで仕事を手放さない方がいいというのが私の考え。働き方に強弱をつけながらでもいいので、自分で稼ぐ、ということを大切にした方が、さまざまな不安から解放されると思います。

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連載『「○○な女」の末路』の過去記事一覧はこちら

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