vol. 296

2017.05.03

「30歳までにペットサロンを開業したい」月収17万・家賃貧乏のトリマー女子! 3年間で300万円貯金するには?

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高山一恵さん
職種別にチェック!
隣のアノ子のお財布事情

どんなに仲の良い友達でも、「年収どのくらいあるの?」「貯金いくら持ってるの?」なんて、聞きにくいもの。周囲の人のお財布事情が分からないだけに、今の自分のお金のやりくりが正しいのかどうか、判断できないものですよね。そこでこの連載では、ファイナンシャルプランナー高山一恵さんに、これまでにあった相談事例を元に、働く女性たちのお財布事情を職種別に解説してもらいます。

ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など多数

~File.16~
ペットショップ勤務トリマー女子のお財布事情

先日、ご相談にいらしたのはペットショップ勤務のトリマーをしているAさん27歳。大学を卒業後、一度は一般の会社に勤務したものの、幼いころからのトリマーになる夢を諦められず、会社員をしながら2年間専門学校に通い、トリマー資格を取得。念願のトリマーにキャリアチェンジしました。

トリマー

ただ、念願のトリマーになれたはいいものの、お給料は会社員時代と比較して手取りで7万円もダウン! 最近、社会保険への加入もないことに気が付いたそうです。将来独立を考えているとのことで、どうやって開業資金を貯めればよいのか悩んでいました。

月収の約半分が住居費に消えていく“家賃貧乏”生活

Aさんがトリマーとして勤務しているお店は都心にあり、通勤に便利なエリアに住んでいるため月々の家賃は8万円ほどかかっています。手取り月収が17万円のAさんにとっては、かなりの出費。月収の20~25%程度が理想と言えますが、多くとも35%以内にはおさめておきたいですね

そんな状況の中で、まったく貯金が増えていかないAさん。「30歳までに独立したい」という夢を叶えるためには、ひとまず300万円~500万円は準備したいところです。仮に3年間で300万円を貯めようと思ったら、単純に計算すると、1カ月の貯蓄の金額は約8万5000円程度。ちょうど現在の家賃と同じくらいなので、実家暮らしをすれば家賃分を貯蓄にまわすことができます。独立資金を貯めることを最優先にするのであれば、「3年間だけ」と割り切って、実家暮らしを検討するのもありかもしれません。

起業後3年以内に倒産する会社は約7割!

また、30歳までの独立に向けて大切なのは「お金を貯めること」だけではありません。せっかく開業してもお店の経営を自分で維持できなくては借金をしてしまうことにもなりますから、万が一のときのための貯蓄とあわせ、経営や会計の知識を磨いていくことも必要です。

実は、ペットサロンの起業に限らず、起業後1年以内に倒産してしまう会社は30%~40%3年以内に倒産してしまう会社は、なんと70%にものぼります。すぐに事業が軌道に乗ることは逆にレアなケースであり、黒字を継続的に出していけるようになるには半年から1年程度かかるケースが多いようです。

早く事業を軌道に乗せるためには、独立前にどれだけ準備できているかどうかが大事。トリマーとしての技術優れていることと、経営者としての力量は比例するとは限りません。営業方法、集客方法、マーケティング、会計の知識など、経営に関する知識を書籍やセミナーなどで少しずつ学ぶこと、実際に独立している友達がいたら話しを聞いておくことをオススメしました。

家賃を削るなどしてお金に余裕が出たら、毎月手取り金額の1割は自己投資費用として確保したいところです。

転職前には社会保険が完備されていることを確認しよう

トリマー

さらに、転職後に社会保険に加入していないことに気付いたAさん。通常、正社員として雇われる場合には、厚生年金保険、健康保険、雇用保険などに加入しますが、トリマーの業界ではこういった社会保険を完備していないお店が少なくないようです。

雇用保険に加入していると、退職した後に「失業給付金」がもらえます。また、万が一、独立するよりも前に結婚、出産することになった場合、健康保険に加入していれば、出産時にもらえる「出産育児一時金」に加えて、出産で休む期間「出産手当金」を受け取ることができますし、病気やケガで一時的に働けなくなった場合でも「傷病手当金」がもらえます。さらに、厚生年金に加入していることで、国民年金に加入するよりは将来の年金が手厚くなります。

こうした保険に加入していることで得られるメリットはいろいろ。改めて、勤務先に確認してみる必要がありますね。もしも会社側がきちんと対応してくれない場合には、トリマーという専門スキルを活かし、転職を検討してみるのも選択肢の1つです。

“守り”を完璧にしてこそ、夢に向って全力で走れるというもの。お金のことで好きな仕事を諦めざるを得ないようなことがないように、自分で勉強しながら足場を固めていきましょう。

トリマー

次回は<外資系 IT企業>女子のお財布事情です。
お楽しみに!

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連載『隣のあの子のお財布事情』の過去記事一覧はこちら

>> http://woman.type.jp/wt/feature/category/saifuをクリック

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