vol. 253

2017.02.22

1日12時間勤務、月の休みはたったの6日! 激務&低収入に悩む飲食業界女子が貯金を増やすためにすべきこと

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高山一恵さん
職種別にチェック!
隣のアノ子のお財布事情

どんなに仲の良い友達でも、「年収どのくらいあるの?」「貯金いくら持ってるの?」なんて、聞きにくいもの。周囲の人のお財布事情が分からないだけに、今の自分のお金のやりくりが正しいのかどうか、判断できないものですよね。そこでこの連載では、ファイナンシャルプランナー高山一恵さんに、これまでにあった相談事例を元に、働く女性たちのお財布事情を職種別に解説してもらいます。

ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など多数

~File.14~
飲食業界女子のお財布事情

先日、お友達の紹介でマネー相談にやってきた26歳独身女性のAさん。Aさんは、中学から大学までテニス部に所属。体力には自信があり、人と接することが好きだったので、新卒で飲食業界に就職しました。

飲食業界

仕事ぶりが会社に認められ、最近、店長への昇進を打診をされたそう。仕事で評価されるのは嬉しいし、店長にもなってみたい。ただ、長時間労働の割にお給料も低く、貯蓄もあまりできていないため、将来に不安を感じてマネー相談にやってきたそうです。

毎月少しずつ貯金はしているけれど……
疲弊する体、少ない手取り、将来が不安!

Aさんは今の仕事が大好きなので、できることなら続けていきたいという気持ちもあるそう。でも、1日12時間労働の上に、休みも月に6日程度しかない環境で、心身は疲弊しています。また、お給料も低く、毎月の手取りは19万円程度。1人暮らしもしているため、特に無駄づかいをしているわけではないのにお金がなかなか貯まらないとのこと。

そこで、Aさんの家計簿を拝見したところ、確かにこれといって無駄づかいをしているところはありません。貯蓄も1人暮らしをしている人の目標として一般的に言われている「手取り金額の1割」以上をクリアしています。そうなると、これ以上「節約する」というのは現実的ではありません。

こういう場合は「投資」など、「お金に働いてもらう」手段を使って家計に余裕を持たせていく方が賢明です。

利回りの差に注目!
忙しい人こそ「投資信託積立」を活用してみよう

では、具体的に「お金に働いてもらう」にはどうしたらいいのでしょうか? Aさんのように仕事が忙しい人に特にオススメしたいは、「投資信託積立」です。

「投資信託」とは、金融機関が投資家からお金を少しずつ集めて一まとまりにし、そのまとまったお金をプロである運用担当者が運用する金融商品のこと。投資信託は、株式や債券などの“詰め合わせ”で、日本企業の株式だけのものもあれば、海外先進国企業の株式だけのものもあります。その他、「国内株式と国内債券」「国内株と海外債券」というように、複数の国内外の資産がまとめて入っている投資信託も。投資信託一つ一つが分散投資の役割を果たしていて、自分で株式や債券の分散を行わなくて良いので、便利な商品と言えます。

「投信積立」とは、投資信託を予め決めた日に、決めた金額を買い付けていくというもの。「毎月25日に1万円分買い付ける」という具合に一度設定してしまえば、自動的に毎月買い付けてくれるので便利です。仮に毎月1万円を3年間普通預金(金利0.001%)で積み立てた場合、3年後は、36万5000円。それに対して、利回り3%の投資信託で積み立てることができれば、3年後は、約37万7000円に。この利回りの差は、長期間ではもっと大きな差になります。

激務な女性は要注意!
保険加入の検討は「健康なとき」にこそしておこう

飲食業界
また、Aさんが特に気を付けなければいけないのは健康管理。激務な人は体調を崩しやすい傾向にあるため、保険の検討はマストです。

基本的に日本は公的保険制度が恵まれていて、健康保険が適用になる治療であれば、自己負担はかかった医療費の3割。また、月額の医療費が100万円を超える場合でも、「高額療養費制度」があるので、自己負担分は10万円以内におさまります。

ただし、Aさんの場合、貯蓄も少なく、万が一健康保険が適用にならないような治療を受けたり、差額ベッド代などが発生したりした場合には全額自腹になるので、掛け捨て型の医療保険で備えておいてもよいでしょう。

例えば、20代の女性であれば、月額保険料が2000円程度で、日額5000円、手術給付金や先進医療の費用なども出るタイプの保険に加入できます。保険は一度病気になってしまうと加入しづらく、加入できたとしても一定の条件が付いてしまうので、健康なときにこそ検討してみましょう。

接客業はビジネスの基本!
他業種への転職も視野にいれてスキルを磨こう

Aさんにとっては「好きな仕事」で昇進のチャンスが巡ってきているときなので、転職は考えにくいかもしれません。でも、仕事のせいで体調を崩してしまっては本末転倒! 将来のことを考えると、健康的に働ける職場に移ることも考慮にいれるべきだとアドバイスしました。

ちなみに、私のお客さまで飲食業からメーカーの営業職へ転職した方がいます。その方は、飲食業界で経験した接客を通じて身につけた気配り力や、体力、精神力が評価されて営業職として採用されたとおっしゃっていました。結果的に年収もかなり上がって、貯蓄も増やせるようになりました。

接客の仕事はビジネスの基本ですから、意欲があれば他業種への転職も夢ではありません。いつチャンスがやってきてもよいように、将来にわたるキャリアビジョンやスキルの棚卸をしておくとよいでしょう。

飲食業界

次回は<歯科衛生士>女子のお財布事情です。
お楽しみに!

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連載『隣のあの子のお財布事情』の過去記事一覧はこちら

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