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MAR/2015

「結婚したらパート」で1億円を失う! ワークスタイル別、女の生涯賃金を公開

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今は正社員として働いているけれど、将来的に子どもを持ったら時間に自由なバイトやパート、派遣などの仕事をするのもいいな、と考えている女性も中にはいるだろう。だが、仮に定年まで働き続けた場合、退職までに受け取れる生涯賃金は、ワークスタイルによって大きく違ってくる。目先の収入だけでなく、生涯賃金というもっと長い視点から将来の働き方を考える方法を、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに教えてもらった。

ワークスタイル別に生涯賃金を発表!
正社員女子と非正規女子の収入差は1億円以上

生涯賃金
※いずれも、32歳で1度出産を経験し、定年まで働き続けた場合で算出
※①については、20代後半で400万円前後の年収がある想定で算出
※②については、非正規社員になってからの年収を300万円前後で算出
まず、大卒で就職し、定年まで仕事を続けた場合、生涯正社員として働いた女性が得られる生涯年収は2億以上。一方で、出産を機に派遣やパート・アルバイトなどの非正規社員になった場合は約1億円。何と、正社員として働き続けた場合と出産を機に非正規社員になった場合とでは、一生に稼げる金額が1億円も違ってくるのだ。

正社員として働き続けた場合の生涯年収が顕著に高くなる背景にあるのは、定期的な昇給とボーナス。派遣やパート・アルバイト等の非正規社員では、昇給チャンスが少なくボーナスが無いことがほとんど。転職で仕事を変える際も、正社員ならもらえる可能性が高い退職金が出ないことが多いだろう。

また、出産時に働き続けているかどうかで、出産・育児手当金などの収入にも大きな差が出てくる。

「出産時に正社員として働いていると、産前産後休暇と育児休業期間の合計約13か月半の間に、加入している健康保険組合や雇用保険から、出産手当金、出産育児一時金、育児休業給付などが支給されます。年収360万円の人であれば合計で約290万円がもらえるはずですよ。出産前に会社を辞めてしまえば産後にベビーカーを押していても1円も入ってきませんが、育休中の身分であれば、お金が入ってくるのです」

さらに、「非正規社員の場合、仕事が途切れることなく定年まで働いていくこと自体が難しいということも忘れてはいけません」と氏家さんは念を押す。

生涯賃金の差を踏まえ、
慎重にワークスタイルの選択を

生涯賃金
「男性も女性も、意外と目先の給料だけを参考に仕事や働き方を選んでいる場合が多いもの。しかし、出産などを機に仕事を辞めた場合、1億円以上稼げる額が変わってきます。もちろん、それによって暮らしぶりにも大きな差が出るのは明白です」

どのような理由があるにせよ、「安易にワークスタイルを変えることにはリスクが伴うことを事前に理解しておくことが大切」だと氏家さんは語る。

「産休や育休を取って仕事に復帰したばかりの正社員女性は、今この瞬間の忙しさや支出の大きさに目を奪われてしまい、『働き方をゆるめたい』と感情的に考える傾向があります。仕事量は出産前とそれほど変わらないのに、時短勤務というだけで育休中の手当てと同程度の収入にしかならず、まるで保育園代やベビーシッター代のために働いているようだと感じる方が非常に多いのです。その上、保育園からの頻繁な呼び出しに、会社で謝り、保育園でも謝り、子供に対しても申し訳ない気持が生まれる。目先のお金の出入りだけで考えると、今の大変さが割に合わないと感じてしまうんですね。こんな生活が続くなら、時間を自由に使えるゆるめの仕事をしようという考えがちらつきます。でも実は、保育料が最も高いのは子どもが0歳から2歳までの時期。3歳を過ぎると、保育に掛かるお金も子育てに掛かる手間もぐっと減ってきます。そこを見据えて、一番大変な期間をどう乗り切るかを考える方が、将来の自分にとってベストな選択ができる可能性が高いです」

もちろん、将来やりたいことや家庭の状況を考慮に入れて、あえて正社員ではない働き方を選ぶという選択をするのも一つの手だ。最近では、出産や育児を機に、起業にチャレンジする人も増えている。ただし、目先の収入や一時的な支出の増減だけを判断材料に、自分の働き方を安易に決めてしまうのは避けたいところ。自分の生涯年収をシュミレーションした上で、本当に自分が望む生き方ができるのはどのような働き方なのかを考えてみるのはいかがだろうか。

>>将来の「お金と仕事」のことを考えるために! 今のあなたの稼ぐ力をチェック

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ファイナンシャルプランナー 氏家祥美さん

キャリアカウンセラーの資格を持つファイナンシャルプランナー。住宅購入や教育費のマネー相談の他、転職や起業時のマネーアドバイスも行っている。著書に『いちばんよくわかる!結婚一年生のお金』(学研パブリッシング)他
http://www.heart-money.net/

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取材・文/朝倉真弓

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