vol. 43

2016.03.31

実家暮らしなのに貯金ゼロ!? 稼いだお金のほとんどが“自己投資”に消える音楽業界女子のお財布事情

タグ:

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
高山一恵さん
職種別にチェック!
隣のアノ子のお財布事情

どんなに仲の良い友達でも、「年収どのくらいあるの?」「貯金いくら持ってるの?」なんて、聞きにくいもの。周囲の人のお財布事情が分からないだけに、今の自分のお金のやりくりが正しいのかどうか、判断できないものですよね。そこでこの連載では、ファイナンシャルプランナー高山一恵さんに、これまでにあった相談事例を元に、働く女性たちのお財布事情を職種別に解説してもらいます。

ファイナンシャルプランナー(CFP®認定者・1級FP技能士)
マネーマネジメントコーチ、DCプランナー
高山 一恵(たかやま・かずえ)
1974年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2005年に女性向けFPオフィス、株式会社エフピーウーマンの設立に参画し、10年間取締役を務め、退任。その後、2015年に株式会社Money&Youの取締役へ就任。女性FPと女性をつなぐマッチングサイト「FP Cafe」の事業に注力。また、全国で講演活動・執筆活動、相談業務を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく、親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など多数

~File.03~
音楽業界女子のお財布事情

音楽業界
今回のご紹介するのは、音楽業界に勤務する27歳の女性、Aさんの事例です。彼女は昔から音楽が大好きで、音楽業界で会社員として働きながら、密かにシンガーソングライターとしてのデビューを目指しているそう。年収は300万円ほどあるそうですが、将来のために貯蓄をするという概念はなし! 毎月の収入は全部使い切っているとのことでした。

本人はお金についてそこまで悩んでいない様子でしたが、周囲の同僚や友人が彼女のことを心配し、マネー相談に行くよう勧めたそうです。

“自由な発想”のために、今を全力で楽しむ

これまでにシンガーや演奏家の方を含め、音楽業界で働く女性たちの相談に乗ってきて思うのは、「今」の楽しさを重視するあまり、「将来」のための貯蓄などを上手にできていない人が多いということ。彼女たちはよく、「人生を守りに入ると自由な発想ができない」と口を揃えて言います。

シンガーソングライターとしてデビューを目指しているAさんも、「いい作品を作るためには、今の自己投資は欠かせない」と考え、歌や楽器のレッスン・音楽関連の講座費用、書籍購入代、憧れのアーティストのコンサート参加代、自分の感性を磨くための美術館巡り、素敵なカフェやレストラン、ホテルでの食事代、旅行やファッション・美容代などに毎月の手取りの半分以上のお金をつぎ込んでいました。

リターンを考えて自己投資額を決めよう

Aさんは、将来の夢を叶えるためにはこうした“自己投資”が大事だと語っていました。確かに一理あるのですが、自己投資として解釈できればお金を好きなだけ使っていいかというと、そうではありません

自己投資をする前にぜひ考えてほしいのが、「お金と時間をかけた分のリターンを得られるか」ということ。それに加えて、投資の期間やコスト、リスク回避などをしっかり念頭に入れておきましょう。

Aさんの事例で見ると、下記のような感じになります。

リターン:5年後にシンガーソングライターとしてデビューする
投資の期間:5年間(定期的に歌のレッスンに通う)
コスト:月に2万円、5年で120万円
リスク回避:多忙でレッスンに通えなくなる場合がある →レッスンコースの振り替えなどが柔軟にできるような教室に通うようにする

リターンに対する投資コストや期間が見合えばいいのですが、文字にして書き出してみると、無駄に気付くことも多いはずです。

30歳までに、生活費の半年~1年分を貯金しておこう

将来のことを心配するあまり、今を楽しめなくなってしまうのはよくありません。ですが、女性が20代後半になると、婦人科系の疾病など、病気になる可能性もゼロではありません。それに、事故によるケガや失業などで働けなくなってしまったとき、“貯金”が非常に大事なものになってきます。また、30代を目前にして何かを「本格的に学びたい」と思ったときも、「お金がないからできない……」と言って諦めずに済みますよね。

そこでまずは、20代のうちに「生活費の半年~1年分」を目安に貯金するように意識してみましょう。ここで言う「生活費」とは住居費、食費、水道光熱費、日用品費、雑費などのこと。都内で働く20代の女性であれば、最低でも20万円くらいが目安です。このくらいの貯蓄があると、何か不足の事態が起きたときにも安心できます。

人生攻めも大切ですが、守りもゼロではいけません。攻守両方が揃ってこそ、初めて自分がやりたい人生を実現できるようになるはずですよ!

音楽業界

次回は<金融業界>女子のお財布事情です。
お楽しみに!

『FP Cafe』

『FP Cafe』は、一生涯の「お金の相談パートナー」が見つかるFPと女性をつなぐマッチングサイト。たくさんの女性FPが登録しているからこそ、自分にぴったりなFPを探すことができます。また、『FP Cafe』内のサービスは完全無料・匿名で利用可能。女性の人生の変化や転機に強い、「ハッピーマネープラン」をサポートしています

>>あなたにぴったりの年収はいくら? 年収診断テストでチェックする

連載『隣のあの子のお財布事情』の過去記事一覧はこちら

>> http://woman.type.jp/wt/feature/category/saifuをクリック

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Woman typeの最新情報をお届けします
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あなたにオススメの記事

働き盛りの女性たちこそ要注意! 乳がんによる手術・入院などで...
ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが、女性にとって重要なライフイベントごとに必要となるお金について教えます!今回の...

結婚費用は全国平均でいくら? 未婚女子が知っておくべき結婚に...
ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが、女性にとって重要なライフイベントごとに必要となるお金について教えます!今回の...

「収入が増えても貯まらない」本当のワケは? 貯金ゼロ子がすべ...
ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが、読者の皆さんから寄せられたマネーのお悩みに回答していきます。今回は、「無駄遣...

落とし穴は身近な○○! 年収700万の編集者女子でも貯金が全...
ファイナンシャルプランナー高山一恵さんに、これまでにあった相談事例を元に、働く女性たちのお財布事情を職種別に解説してもら...

あなたにオススメの企業

オススメ求人特集

育児と両立可能な会社

賞与・インセンティブ充実!働くならしっかり稼ぎたい

やっぱり欲しい安定感! 大手・上場企業で働こう

グローバルな環境で働く!外資系企業&語学を活かせる仕事

長期休暇、社宅、社食など!嬉しい福利厚生のある会社